*セブドラ日記 [#v1bba4f3]
そういや、ドリス大統領のセリフ、パッケージやプロモとちょっと違ってたね。

「ドラゴン狩りの英雄が〜」が、「ドラゴン狩りのツワモノが〜」になってた。
「世界の8割〜」のセリフもまだ出てきてないから、再登場すると思ってたけれど……

**3年後 [#l7d8df2d]
-ミロス連邦 客室

目が覚めると、見知らぬ場所にいた。何故六剣亭でない場所で寝ていたのだろう?
ノーラとビリッチも同じ部屋で寝ているので、状況を確認したくて二人を起こしてみる

「あれ…?こんな服持ってたっけ……」

ビリッチもノーラも、普段宿屋で見ていた様な布の服ではなくもっと上等なものを着ているように見える。何処でこんなもの……ん?そもそも何時寝たんだっけ?……いや、そもそも何をしていた?うまく働かない頭で考える。

「何…頭かかえてんの…」

目が覚めたらしいビリッチが僕を見て一言。彼女も寝起きの頭らしく、まだぼーっとした状態だ。下ろした髪が、普段より長いように見えるのは気のせいだろうか……いや、元々長かったか……?

ごそ…と、後で動く気配。ノーラも目が覚めただろうかと腰掛けたベッドの方を振り向いた瞬間、ベッドの上で跳ね起きたノーラの一言で、僕は今思い出そうとしていた事の答えを思い出した。

「!!ドラゴンは!?フロワロは!?カザンはどうなったの!?」

-ミロス連邦

部屋にあった装備品を身に着けた僕らが階段を降り、あたりを見回していると向こうからエランさんと、王者の剣のユーリィさんが駆けてきた。

3年も寝ていたという僕たち、カザン壊滅という衝撃的な出来事、そして世界の8割が&ruby(フロワロ){滅びの花};に覆われたという事実。僕たちはどうやら、人類の危機に対し何も出来なかったようだ……。

だが、項垂れながらも、ミロスに避難して来ているというカザンの人々の話を聞きに行っている内に、まだ人々が希望を捨てていない事を知った。

我々とて、手を拱いて見ていたわけではない――王者の剣のゲンブが言った言葉に、無念と同時にまだ諦めていない事を知った。

そして、メナスさんはこう言った。「今までのツケを払ってもらうぞ……お前たちは大統領から英雄と呼ばれた。それを証明して見せろ!」
つまり、竜から世界を取り戻すと。

王者の剣の3人がバックアップに回り、僕たちがカザンに突入してカザンを制圧した帝竜、キングを打ち倒す。これが今回の&ruby(ミッション){指令};だ。

……これからは忙しくなるだろう。この日記も以前のように書いていく余裕はなくなるかもしれないな。

-ロラッカ森林〜カザンへ
以前トリケロスを倒した事もある僕ら。海竜には苦戦することはなかったのだが、ロラッカ山洞の鳥竜には苦戦を強いられた。後衛にも仕掛けて来る攻撃に、一度は僕も倒れてしまった程度だ。

一度ミロスへ戻り、もう一度カザンへ。トリケロスを倒しロラッカを抜け、ついにカザンに到達する。槌竜を打ち倒しながら、大統領府へ向かう。70個程度持ち込んだパロの実が残り10になった所で、ついに残すは帝竜キングのみ。

「りゃあああっ!」

&ruby(マナバレット){魔力弾};を叩き込む。ノーラの回復による援護を受け、ビリッチの剣がキングに傷を負わせる。キングの放つ一撃をビリッチが受け止めた隙を突いてノーラの揮った鞭が、終にキングを打ち倒す。

……キングは、僕たちが相対した時には既にかなりの深手を負っていた。翼は破れ、目に傷を負い、背には剣が刺さっていた。
ドリス大統領は、たった一人でここまで追い詰めたのだ。

今は亡き英雄の、その剣に頭を垂れる。辺りで、フロワロが枯れてゆく気配がした。カザンは、この日奪還されたのだ。


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