殺気クンも絵を上げてるようなので、ちょいと踏ん張って書いてみる……時間切れ。続きは仕事の後。

やっぱ、脳内ADVゲームシステムが動いてる((私の場合、こーいうの考えてる時にはBGMやメッセージウインドウ、イベントCGまで完備されたシステムが立ち上がって文章が浮かび上がって来ます。))時よりも、実際書き始めたら文章量が圧倒的に多くなるね。テキストに上げていくと勝手に膨れ上がってくる。ただ、それが良い事かどうかはワカランがね。

ぶっちゃけ、当初の文章量のままの方がスリムで良いと思う事が多々あるからなぁ。今回だってこの文字数だったらもう終わってた筈。所詮は脳内で構成・保存されたモノだから今更復元は不可能な訳だがね。 -- &new{2005-05-12 (木) 01:50:19};
*らぶデス的駄SS(続き) [#b7cfbcf5]
一頻り泣いて、すぐ横にあったブランコに腰掛ける。つい&ruby(さっき){先刻};の事を考えると、驚くほどに私は冷静さを取り戻していた。

それはきっと、こうなる事を知っていたからだろうか。ここ数日の彼はずっと――3年前のように――彼女を追っていたから。私はそれを見守っているしかなかった。今までと同じように、ただその場で。

「…結局、子供だった……って事。」

10年来の幼馴染。その言葉に甘えて、臆病で傷つくのが怖くてそこから踏み出す事のできなかった私。今までやってきた事と言えば、今から思えば実に幼稚で、短絡的な事だけ。

3年前、彼女が去って私は内心小躍りしていた。これで、彼は私の方を向いてくれると思ったから。彼女なんかと違って私は、彼の許を去ったりしない。私の方が彼女なんかよりずっと、彼を愛しているんだ。だから去ってしまった彼女の事なんてきっと忘れさせられる。そう、思っていた。

思えば本当に子供だった。私は、彼女が身体で彼を誘惑したものだと思っていた。彼も「年頃の男の子」に''違いない''と思いこんでしまっていたのだろう。良く知っているが故に。だがそれはつまり彼を、10年来のつきあいの彼の姿を正しく捉えられていなかったという事に他ならないのだ。

彼の彼女への想いは増して行くばかりで、会えない事が逆に想いを深めていたようだった。だけどその分だけ寂しさを帯びてゆく彼に私は必死で呼びかけた。'''私と'''笑って、'''私と'''はしゃいで、'''私と'''楽しく暮らせるようになってほしくて。

その甲斐もあってか彼は少しだけ明るくなった。そしてある日、久しぶりに見た彼の&ruby(かお){表情};。寂しさの満ちる中で無理矢理に作ったのだろうけど、その顔を見せてくれた、その事が重要だった。これが機だと思った私は――

「『代わりでも、いいよ』……だって。」

そう告げて、そして彼と関係した。

きっとその時すぐに気付いていれば、もっと違った&ruby(いま){現在};があったのかもしれない。けど――

「ムリ、だったよね。あの頃の、ううん。今の私だったとしても。」

彼に抱かれた事で、長年の願いが叶ったと思い込んで、自分一人幸せでいて。
(ホンマツテントウっていうのかな。目的が入れ替わってしまって……)
行為が済んだ後の彼の&ruby(め){表情};なんて、意識のどこにも入っては来なかった。

身体だけで、人を繋ぎ止められるなんてそう出来る事じゃない。心も、繋がっていないと。行為を重ね、彼の瞳がその事実を語っているのに気付いた時にはもう、機を逸していた。それから数回――何も言えぬまま、何も言わぬまま――関係を持ったが、そのうちに彼は私を求めなくなった。

唯一の救いは、そうしている内に彼が以前のような元気を取り戻していた事。以前と同じように暮らせるようになっていた事。何ら代わる所無く――何故なら、私たちの関係は終わるどころか、始まってすらいなかったのだから――

「悪いのは私…なんだよね。ホント&ruby(コドモだ){理解出来てなか};ったんだから。」

そうして彼女が帰ってきて。心で繋がっていたんだから、直にああなるのは、当たり前……

(あ、ダメ…また……っ)

目頭が熱くなって、視界がボケて。

*その他 [#lf7b4ee5]
朝目の練習試合板の5784が凄い……。

Top / 水無月神魔 / 2005 / 05 / 12
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