「美鈴さん。」 先程から沈黙を保っていた、瑪瑙が声を掛ける。 「理想を語るのは宜しいですが、貴方自身は大丈夫なのですか?貴方の相手――イレイザーは、背水の陣で挑んでくるでしょう。決して――」 「よろしいのでしょう?」 瑪瑙の言葉を遮った言葉。立ち上がり、正面を見据える瞳。真一文字に結んだ唇。それらが、『決意』と題される全身像を作っていた。 「勝てば――」 「お前の甘い考えで、そう易々と勝利を得るなど出来るはずもないぞ!」 呉 瑛礼の発した言葉にも、微塵たりとも揺らぎを見せず、こう答えた。 「この惑星(ほし)を護る為、私は戦います。そして、平和の訪れるその日まで――私は、敗れはしません。」 心優しき淨巫女<<厳島 美鈴>>。最萌えトーナメントに、今出陣! |