「美鈴……あの娘は…。」
「……渡す訳にはゆきません。」
「そうか……。裏切り者として処罰されるかもしれないぞ。」
「はい。でも、譲るわけには参りません。柊子さんにも迷惑をかけるかもしれませんが……。」
「実現しなければ、理想など夢想でしかないぞ。」
「…だから、ここに来たのです。」
決意を瞳に、厳島美鈴は阿羅耶識本部の廊下を奥へと歩を進めた……。
   ・
   ・
   ・
理想のためにその身を捧げるというのなら――
「トーナメント22組ィィッ!」
私は、お前の拳となろう。
「選手、紹ォォォッ介ッッ!!」
四神の力と我が力、技と命の限りを尽くし――
「……次ッ!阿羅耶識随一の戦士(アスリート)!」
幾千万の敵を撃ち破ろう!
「各務流退魔拳法28代正当後継者、<<各務 柊子>>!入ゥゥ場ォォォッッ!!」


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Last-modified: Thu, 09 Oct 2014 22:42:48 JST (3487d)